フリーランスエンジニアは稼げない、という現実も
スキル、経験によって単価相場は変わってきますが、50万円~80万円/月といった単価相場となります。
働き方の自由度の高さに加え、年収の高さもあり、フリーランスになろうと目指している方も多いと思います。
しかし、フリーランスエンジニアになって稼げないエンジニアの方もいます。
稼げないフリーランスにならないためには、どういった点に注意しながら案件獲得などに動く必要があるかを解説しています。
フリーランスエンジニアは稼げない?儲かるには?
フリーランスエンジニアになると、一般的には正社員エンジニアと比較して、年収は2倍になる、といわれます。
経験2、3年のエンジニアでもフリーランスとして単価50万~60万などもらえる案件は多いと言えます。
しかし、稼げないフリーランスエンジニアとなってしまう方もいて、意気込んでフリーランスになったものの、思ったように稼げないで正社員エンジニアに戻る・・・転職活動を始める、といったケースも。
フリーランスエンジニアになるのですから、絶対に稼げるようになりたいものです。
時間に自由が利き、正社員時代の2倍以上の年収を稼ぎたい、自分の強みを活かせる案件を見つけて働きたいですよね。
稼げないフリーランスエンジニアには特徴があります。
稼げない人に共通して見られる特徴を見る前に、フリーランスエンジニアの年収について見てみましょう。
フリーランスエンジニアの年収
フリーランスは業界・職種によって年収が大きく変わってくると言われます。
業界・職種によって実際にどれくらいの年収を稼げるのか、といったことが分かる調査がフリーランス協会のフリーランス白書から見ることが出来ます。
IT・エンジニア系のフリーランスの年収で見ると、
200万円~400万円未満 21.2%
400万円~600万円未満 22.2%
600万円~800万円未満 18.7%
800万円~1000万円未満 11.6%
1000万円~1200万円未満 5.1%
1200万円~1500万円未満 1.0%
1500万円~2000万円未満 3.0%
2000万円以上 1.5%
となっています。
ざっくり見ると、年収600万円以上のフリーランスエンジニアは39.4%となります。
せめて、正社員エンジニアの時よりも稼ぎたいということであれば、目指したいのは年収600万円、年収800万円以上といったところではないでしょうか。
稼げないフリーランスエンジニアの特徴
稼げないフリーランスエンジニアには特徴があります。
どういった理由で稼げないことになってしまうのか、というと大きく以下のような傾向が見られます。
実はスキルが低い
フリーランスエンジニアの単価相場は、基本的には経験年数で見ることが出来ますが、実際のところ、スキルが低いと判断された場合には単価が思ったように上がらないことがあります。
フリーランスエージェントを利用して案件獲得を目指す場合、エンジニアがもっているスキルなどを確認する作業がありますが、その際に自分が持っているスキルは実は低かった・・・と分かるケースもあります。
スキルが低いと単価も30万円~40万円といった案件の紹介となることも多いため、あまり儲からない・・・といった状況が続いてしまいます。
フリーランスになると、税金等の支払いも個人負担が大きくなりますからね。
正社員エンジニア時代以上に稼ぐことは必須です。
とはいえ、その後のスキルアップによって単価アップは十分可能ですから、年収アップも目標に様々な開発案件にジョインしスキルアップを目指されることをおすすめします。
経験が増えていくと、エージェントから提示される単価も50万、60万とアップしていきます。
フリーランスエージェントの利用が1社のみ
フリーランスエージェントも複数あります。
やり取りが面倒だから・・・といった理由などでエージェントの利用も1社のみ、といったことになると他との比較が出来ません。
単価などの条件面、仕事内容、期間など。
またフリーランスエージェントもそれぞれで扱っている案件が異なりますね。
実はあなたが持っているスキルをもっと活かせる案件、高単価で参画できる案件が他のエージェントにある可能性も考えられます。
またエージェント自体の比較をされることも大切です。
もっと自分にあったフリーランスエージェントがあるかもしれません。
求人数はやはり重要ですね。
他には、コンサルタントの質、対応、エンジニアに対しての保障面などの比較もされた方が良いでしょう。
フリーランスエージェントは比較のためにも2,3社など複数利用されることをおすすめします。
フリーランスエージェンを利用していない
人脈重視で案件獲得を目指すことが多く、フリーランスエージェントを利用していない、といったケースです。
知り合い経由だと、案件があれば参画が決まりやすいかもしれません。
しかし、継続して人脈経由で仕事が必ずしも貰えるとは限りませんので、無収入の期間が発生する可能性はあります。
また、単価交渉も知り合いだとしにくい場合が多いのではないでしょうか。
プロジェクトも選べない、というデメリットもあります。
フリーランスエンジニアは仕事を継続して獲得することが必要です。
リスクヘッジのためにも、人脈重視であったとしても、フリーランスエージェントの活用は大切といえます。
スキルが鍛えられる案件に参画しない
フリーランスエンジニアとして継続して案件獲得を続けていくためにも、スキルアップが欠かせません。
スキルアップできるのはやはり実戦の場といえますね。
チャレンジングな案件に参画することもフリーランスエンジニアには大切といえます。
フリーランスは仕事の時間を自分で配分することになります。
あまりに忙しくし過ぎたり、現状のスキルで十分な取り組みやすい案件ばかりを狙っていると、いつの間にか時代の変化についていけずに単価の低いエンジニアになっていたり、主流から外れてしまう可能性があります。
スキルアップに繋がる案件獲得にも動くことは大切といえるでしょう。
交渉力が無い
交渉力が無いフリーランスエンジニアは単価が上がりにくいです。
単価交渉が苦手なエンジニアの方も多いとは思うのですが、フリーランスで生活していく以上、単価交渉はした方が良いでしょう。
交渉の結果、月単価が5万円アップすれば単純計算で年収が60万円も変わってくる事になります。
あまり強く交渉すると、ハードルも上がってしまいそうで気が引ける・・・といったこともあるかもしれません。
しかし、そうしたプレッシャーをかけることもフリーランスとしてスキルアップにも繋がりますし、高単価の案件の方がやり甲斐を持って働けるはずです。
あまりにしつこく単純など交渉するのは避けた方が良いですが、交渉自体は問題ない場合が多いです。
クライアントも単価を抑えたい、といった心理も働きますから最初は低めに提案していることもあります。
ですから、案外単価交渉でアップすることはあります。
エージェントを利用する場合でも、単価交渉はしてみるべきといえます。
需要が少ない技術・言語しか出来ない
フリーランスエンジニアの案件は言語別などで様々な案件を探すことが出来ますが、需要が少ない言語・技術もあります。
COBOL、PL/I、VB.Net、Visual Basicなどは案件を探すのも大変ですし、単価も安い傾向はあります。
ニーズの高い技術・言語はやはり高単価の案件が多いです。
また新しい技術はエンジニアも不足しているため、より高単価の案件が見つかります。
単価100万円を超える案件は、スキルなども相応で求められますから参画出来るエンジニアも限られるケースもありますが、単価80万以上の案件が多いのは、やはりニーズが多い技術・言語となります。
今の状況では、Go・Python・AWSなどクラウド系のエンジニアは高単価の案件が非常に多くなっています。
稼げないフリーランスエンジニアにならないために
稼げないフリーランスエンジニアの状況が続いてしまうと、貯金も無くなっていきますし、正直、フリーランスでやっていくモチベーションが無くなり正社員に戻ることを考えるようになるでしょう。
フリーランスになる以上、稼げるエンジニアになる努力も必要になってきます。
稼げないフリーランスエンジニアにならないためには、上記で挙げたような稼げないエンジニアに見られる特徴を避ける動きをされることが必要と言えます。
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